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その歌は死神が捧げる、レクイエム——
那首歌是死神献上的,安魂曲——

天国の地獄の境目、人の魂が還る場所のすぐ近く。そこには人の魂を奪い取る神様、「死神」を養成する学校がありました。
天国与地狱的境界、人类灵魂归还之处的近旁。那里有一所培养「死神」——夺取人类灵魂的神明——的学校。

死神候補生として学校に集められた、元人間である主人公達。そこでは、同じ死神を目指す候補生とそれぞれペアを組み、一人前の死神になるための勉強をしなければならないのですが……。
作为死神候补生被召集到学校的、原本是人类的主角们。在那里,必须与同样以死神为目标的候补生各自组队,为成为独当一面的死神而学习,然而……。

17歳の誕生日に死去し、冥府へとやってきた主人公。死神養成学校に招かれ、死神になる道を目指すことになる。
在 17 岁生日那天死去、来到冥府的主角。被死神培养学校招入,踏上成为死神的道路。

やることなすこと全てがうまくいかず、誰からもパートナーとして選ばれなかった主人公は、落ちこぼれ達が集めた特別補習授業を受けることに。
做什么都不顺利、没有被任何人选为搭档的主角,只得接受吊车尾们聚集的特别补习课程。

補習に参加している他の死神候補生達は、様々な事情を抱えてこの学校にやってきた、クセのある男の子たちばかり。彼らの中から1人と、ペアを組むことになるのだけれど……。
参加补习的其他死神候补生,净是怀着各种隐情来到这所学校、个性十足的少年们。将会从他们之中选出一人组成搭档,不过……。

パートナーと共に、一人前の死神になることは出来るのでしょうか?それとも……。
与搭档一起,能够成为独当一面的死神吗?还是说……。

落ちこぼれの死神候補生達が紡ぐ、たったひとつの恋の物語。
吊车尾死神候补生们编织的、仅此一个的恋爱故事。

❖ 世界观

冥府
冥府


現世で未練を残したまま亡くなってしまい、転生もできずにさ迷っている元人間の魂達が集い、暮らしている場所。
在现世怀着未了心愿死去、无法转生而徘徊的原人类灵魂聚集生活的地方。

住人達は皆、それぞれワケありの過去を抱えているが、互いに現世での事情は詮索しない事が暗黙のルールとなっており、各自、現世での生活と同じようにのんびり暮らしている。
居民们都各自抱着有隐情的过去,但互不探询对方在现世的事情是默契的规则,各自像在现世一样悠闲地生活。

ネザーパーク
Nether Park

冥府の中でも、特に死神が活動している街を『ネザーパーク』と呼ぶ。
在冥府之中,特别是死神们活动的街区被称为「Nether Park」。

死神だけでなく、死神養成学校に通う候補生達もここで暮らしている。
不仅是死神,就读死神培养学校的候补生们也在这里生活。

死神養成学校
死神培养学校


『ネザーパーク』に置かれた、全寮制の学校。
设于「Nether Park」的全寄宿制学校。

死神になるために必要な技術や知識を、冥府内で選ばれた一部の住民達に教授している。
向冥府内被选中的一部分居民教授成为死神所需的技术与知识。

教師をはじめとする学校関係者は、すべて死神。
以教师为首的学校相关人员,全都是死神。

特別補習組の教室
特别补习组的教室


クラスごとに、歌の授業で使用する楽器や譜面台等が置かれている。
每个班级都放着歌唱课使用的乐器与谱架等。

生徒達がことあるごとに散らかすため、常に物が散乱している。
学生们动不动就弄乱,所以总是散落着各种东西。

現世の門
现世之门


現世へと繋がる門。冥府の地下に設置されている。
通往现世的门。设置在冥府的地下。

普段は悪用されないよう、厳重に施錠されている。
平时为了防止被滥用而严密上锁。

死神達はこの門をくぐり、人間達の魂を狩りに現世へと向かう。
死神们穿过这道门,前往现世狩猎人类的灵魂。

死神宿舎
死神宿舍


死神の資格を得た者だけが入居できる宿舎。
只有取得死神资格者才能入住的宿舍。

主に死神養成学校を卒業したての新米死神が利用している。
主要是刚从死神培养学校毕业的新人死神在使用。

パートナーとルームシェアをする者が多い。
很多人与搭档合住。

❖ 角色


ココロ
心

元気で負けず嫌い、天真爛漫な死神候補生!
元气又倔强、天真烂漫的死神候补生!

本編の主人公。
本篇的主角。

誰にでも物怖じせずに接することが出来る、明るく元気な女の子。
对谁都能毫不畏缩地接触、开朗有活力的女孩。

17歳の誕生日に死去し、冥府へとやってきた。その後、死神養成学校に招かれ死神になる道を目指す。
在 17 岁生日那天死去,来到冥府。之后被死神培养学校招入,以成为死神为目标。

何をやってもうまくいかない落ちこぼれだが、持ち前の明るさで、毎日懸命に過ごしている。
做什么都不顺利的吊车尾,却凭着天生的开朗,每天拼命地生活着。

現世での細かい記憶があやふやで、自身に関してわからない事が多い。
对现世的细碎记忆模糊不清,关于自己的事有很多不明白的地方。

「知らない事がいっぱいあるって、楽しいね。死神の世界も悪くないかも!」
「不知道的事情有很多,真开心。死神的世界说不定也不错!」


カイリ
凯里

強気で好奇心旺盛な、特別補習組のリーダー
好强且好奇心旺盛的特别补习组队长

どんな相手にも分け隔てなく接する、明るく優しい好青年。
对任何对象都不分彼此地接触、开朗温柔的好青年。

しかし、自分に不都合なことは笑顔で強引にねじ伏せてしまうといった面もある。
但对自己不利的事,也会笑着强行压下去。

その強気なマイペースさで、個性派揃いの落ちこぼれメンバー達をまとめている。
凭着这份强势的自我步调,统合了个性十足的吊车尾成员们。

頭の回転が早く、成績優秀。なぜ特別補習組に落とされたのか詳細は謎。
头脑转得快、成绩优秀。为什么会被降到特别补习组,详情仍是谜。

年齢:17歳(人間として命を落とした時の年齢)
年龄:17 岁(作为人类死去时的年龄)

血液型:O型
血型:O 型

誕生日:7月12日
生日:7 月 12 日

星座:巨蟹座
星座:巨蟹座

身長:173cm
身高:173cm

「大丈夫、絶対なんとかなる。俺達全員で、落ちこぼれから脱却してやろうぜ!」
「没关系,总会有办法的。我们全员一起摆脱吊车尾吧!」


ヨル
夜

クールになりきれない、不器用な青年
无法彻底冷静的笨拙青年

無愛想で、生真面目な性格。
不爱说话,性格一本正经。

前のパートナーとうまくいかず、卒業試験前日にパートナーに逃げられ、浪人してしまった。
与之前的搭档处不来,毕业考试前一天搭档逃走,于是留级了。

そのため特別補習を受ける事になった、幸薄い青年。
因此参加特别补习的、福气单薄的青年。

冷たそうに見えるが、根は世話焼きで、よく補習メンバー達の手助けをしている。
看似冷淡,本性爱照顾人,常帮着补习组的成员们。

年齢:17歳(人間として命を落とした時の年齢)
年龄:17 岁(作为人类死去时的年龄)

血液型:A型
血型:A 型

誕生日:1月9日
生日:1 月 9 日

星座:摩羯座
星座:摩羯座

身長:175cm
身高:175cm

「どうしてそう、お前らは好き勝手したがるんだ……。頼むから、騒ぎは起こさないでくれ。」
「为什么你们总是想随心所欲地乱来……。拜托了,别闹出什么事来。」


アメ
雨

年下だけど誰よりも頼れる、知識豊かな少年
虽然年纪最小却比谁都可靠、知识丰富的少年

物静かな少年。
安静少言的少年。

どんな物事に対しても冷静で、自分が思った事や感じた事は素直に言葉にする。
对任何事都冷静,自己想到的、感受到的会坦率说出口。

そのため意図せず相手を怒らせてしまう事も……。
因此也会不知不觉惹对方生气……。

特別補習組の中では一番年下で、他のメンバー達から弟扱いされている。
在特别补习组里年纪最小,被其他成员当弟弟对待。

しかし実際は誰よりも長く冥府で暮らしていて、死後の世界の知識が豊富。
但实际上比谁都在冥府住得更久,拥有丰富的死后世界知识。

年齢:15歳(人間として命を落とした時の年齢)
年龄:15 岁(作为人类死去时的年龄)

血液型:AB型
血型:AB 型

誕生日:6月3日
生日:6 月 3 日

星座:双子座
星座:双子座

身長:165cm
身高:165cm

「……僕のことは気にしないで。あなたは、自分のことだけ考えていればいいと思います。」
「……别在意我。你只要考虑自己的事情就好。」


シュン
瞬

ガラが悪くてちょっぴり怖い? ぶっきらぼうな男子
气质不良有点吓人? 生硬的少年

口が悪く、ちょっとしたことでも怒ってしまう程、気が短い。
嘴很坏,一点小事就会发火,脾气很急。

だが、気心が知れた相手には、優しさを見せてくれる。
但对知根知底的对象,会展现出温柔。

死神になる事にあまり興味がなく、授業をサボってばかりいたため、特別補習に参加する事に。
对成为死神没什么兴趣,老是翘课,因此参加了特别补习。

けれど、そこでの授業もサボりがちで、目を離すとすぐにどこかへ行ってしまう。
然而那里的课也常翘,一不留神就跑到别处去了。

年齢:16歳(人間として命を落とした時の年齢)
年龄:16 岁(作为人类死去时的年龄)

血液型:A型
血型:A 型

誕生日:11月12日
生日:11 月 12 日

星座:天蝎座
星座:天蝎座

身長:180cm
身高:180cm

「単位とか、知るか!オレは授業なんか興味ねぇんだっつーの!」
「学分什么的,谁管啊!我对上课根本没兴趣啊!」


ナミ
波

いつもダラダラ、やる気のない死神の先生
总是懒懒散散、没干劲的死神老师

特別補習組の面倒を見ている教師。
负责照看特别补习组的教师。

死神としての地位は高いが、つねにやる気がなく、生徒達の前ではダラダラとしている。
作为死神地位很高,却总是没干劲,在学生面前懒懒散散。

また、死神としてまともに働いているところを誰も見たことがない。
而且没有人见过他正经工作的样子。

現世で作られている煙草を気に入っていて、隙を見つけては現世からこっそりくすねてくる。
喜欢现世制造的香烟,一有机会就从现世偷偷摸来。

年齢:27歳(人間として命を落とした時の年齢)
年龄:27 岁(作为人类死去时的年龄)

血液型:B型
血型:B 型

誕生日:10月4日
生日:10 月 4 日

星座:天秤座
星座:天秤座

身長:179cm
身高:179cm

「ふぁ~……なんだ? 授業?お前らで勝手にやってればいいんじゃないか~?」
「呼啊~……什么?上课?你们自己随便搞不就行了~?」


ゼン
全

唯我独尊・いじめっこな俺様死神
唯我独尊・爱欺负人的本大爷死神

唯我独尊を地でいく青年。
把唯我独尊贯彻到底的青年。

俺様気質で、自分に確固たる自信があり、自分よりも優れている死神はいないと本気で思っている。
本大爷气质,对自己有坚定的自信,真心认为没有比自己更优秀的死神。

実際、死神としての能力は優れているものの、変なところでドジを踏んでしまう事も……。
实际上作为死神能力确实优秀,却也会在奇怪的地方失手……。

ゼンのミスの尻拭いはすべてパートナーであるリッカが行っている。
全失误的善后全都由搭档立华处理。

特別補習組のメンバーをからかいに、死神養成学校へよく遊びに行く。
常去死神培养学校戏弄特别补习组的成员。

年齢:19歳(人間として命を落とした時の年齢)
年龄:19 岁(作为人类死去时的年龄)

血液型:B型
血型:B 型

誕生日:8月8日
生日:8 月 8 日

星座:狮子座
星座:狮子座

身長:180cm
身高:180cm

「ほら、さっさとその命よこせ。オレ様があの世に送ってやるから、感謝しろよ?」
「喂,快点把那条命交出来。本大爷会送你到那个世界去,感激吧?」


リッカ
立华

毒舌家でミステリアスなエリート死神
毒舌而神秘的精英死神

ゼンのパートナーである死神で、普段は無口だが、口を開けば相当な毒舌家。あまり感情を出す事はないが、ゼンとはよく口ゲンカをしている。
全的搭档死神,平时沉默寡言,一开口就是相当毒舌。很少表露感情,但常与全拌嘴。

死神の仕事に関しては冷静かつ着実にこなすため、仕事の精度は高く、死神界での評価は高い。ゼンが起こした揉め事の後始末を、裏でこっそり行っている。
关于死神的工作能冷静而踏实地完成,所以工作精度很高,在死神界评价很高。全惹出的麻烦,都由他在背后悄悄收拾。

誰よりも冷めた考えを持っており、現世の魂はすべて地獄に送ってしまえばいいと思っている。
有着比谁都冷静的想法,认为现世的灵魂全都送进地狱就好了。

年齢:20歳(人間として命を落とした時の年齢)
年龄:20 岁(作为人类死去时的年龄)

血液型:AB型
血型:AB 型

誕生日:9月18日
生日:9 月 18 日

星座:处女座
星座:处女座

身長:174cm
身高:174cm

「大人しくあの世に逝ったらどうです?生きていたって良いことはないでしょう?」
「乖乖地去世不就好了吗?活着也没什么好事吧?」


ユユ
悠悠

生意気だけど頑張り屋さんな、ナミの飼い猫
嘴硬却努力的、波的家猫

ナミの使い魔。
波的使魔。

普段はネコの姿をしているが、必要になれば人間の姿に変化してナミの授業のサポートをする。
平时是猫的样子,需要时会变成人形,协助波上课。

ナミと同じく何十年と冥府に住んでいるが、精神的にはまだ子ども。
和波一样在冥府住了几十年,但精神上还是个孩子。

いたずら好きで、よくカイリと一緒になって他の生徒に悪さをしている。
爱恶作剧,常和凯里一起对其他学生使坏。

年齢:???(人間時の見た目年齢は10歳)
年龄:???(人类时期外表年龄 10 岁)

血液型:???
血型:???

誕生日:???
生日:???

星座:???
星座:???

身長:40cm(人間時 130cm)
身高:40cm(人形时 130cm)

「ユユに意地悪したらダメなんだぞ~!ナミ先生に言いつけてやる!」
「不可以欺负悠悠哦~!我要去告诉波老师!」


校長先生
校长先生

みんなに愛される心優しい校長先生
受到大家喜爱的温柔校长

死神養成学校の校長で、見た目は大きなフクロウ。
死神培养学校的校长,外表是一只大猫头鹰。

もともとは人間の姿をしていたようだが、それは何千年も前の話で、その姿を知っている者は少ない。
原本似乎是人形,但那是几千年前的事了,知道那个样子的人很少。

いつも生徒達をあたたかく見守っている。
总是温暖地守望学生们。

年齢:???
年龄:???

血液型:???
血型:???

誕生日:???
生日:???

星座:???
星座:???

身長:100cm
身高:100cm

「立派な死神になるために、今日も勉学に励むんですよ?ボクはいつでも見守っていますからね。」
「为了成为出色的死神,今天也要努力学习哦?我会一直守护着你们的。」


ヒイロ
绯色

自信満々・自意識過剰、お邪魔虫な男の子
自信满满・自我意识过剩、碍事的男孩

成績優秀生徒。自分に絶対的な自信を持っている。
成绩优秀的学生。对自己有绝对的自信。

何かと補習組メンバー達を敵視しては、突っかかって邪魔をしてくる。
动不动就把补习组成员当敌人,找茬捣乱。

意地の悪い性格。
性格恶劣。

年齢:17歳(人間として命を落とした時の年齢)
年龄:17 岁(作为人类死去时的年龄)

血液型:B型
血型:B 型

誕生日:6月5日
生日:6 月 5 日

星座:双子座
星座:双子座

身長:170cm
身高:170cm

「特別補習組? ああ、噂で聞いたことがある。ダメダメな学生たちが集まる、この学校の墓場って噂をさ!」
「特别补习组?啊,我听说过那传闻。说这里是聚集了一群不行的学生、这所学校的墓场!」


天里 ケイゴ
天里 拓海

輝夜学園大学部にて教授として勤めている。生真面目で厳格な性格。
在辉夜学园大学部担任教授。认真而严格的性格。


御崎 メイ
御崎 冥

輝夜学園大学部に通っている女子大生。心優しい性格で、どんな相手にも親切に接する。
就读辉夜学园大学部的女大学生。性格温柔,对任何对象都亲切相待。


相宮 ユズ
相宫 柚

やや生意気な性格の少年。趣味はサッカー。長らく病院で闘病生活を続けている。
性格有些嚣张的少年。兴趣是足球。长期在医院与病魔斗争。


司馬 ケイナ
司马 启奈

街外れで1人暮らしをしている女性。優しく穏やかな性格。過去のある出来事をきっかけに、目が見えなくなってしまった。
在街边独自生活的女性。温柔沉稳的性格。因过去某件事,眼睛看不见了。

❖ 公开CG


【???】「よっこらしょっと……はぁ、やれやれ」
【???】「嘿咻……唉,总算好了」

わたしが馬車に乗り込むと、当たり前のように隣にふくろうも座った。
我坐上马车,那只猫头鹰也理所当然地坐到了旁边。

この口調から判断すると……“彼”は、お年を召した方なのかも。
从这语气判断……「他」或许年事已高。

(……彼は、誰なんだろう?わたしを、どこに連れていきたいんだろう?)
(……他到底是谁?想把我带到哪里去呢?)

彼に聞きたいことが山ほどあった。
想问他的事多得数不清。

けれど、言葉を発することができない。声の出し方さえも、忘れてしまったみたいに。
可是,我发不出声音。就好像连该怎么出声都忘了。

【???】「ホッホ、心配することはありませんよ。すべて、ボクに任せなさい」
【???】「呵呵,不必担心。一切交给我吧」

ふくろうは目を細めて、優しく微笑む。
猫头鹰眯起眼睛,温柔地笑了。

どうしてなのかは分からなかったけど、彼が笑うととても安心できた。
不知为何,他一笑我就非常安心。

馬車から見える光景は、いつの間にか街から、森に移り変わっていた。
从马车望出去的景色,不知何时已从城镇变成了森林。

薄暗い森の中を、走って、走って、ひたすら走る。
在昏暗的森林中,跑着、跑着,一味地奔跑。

そして、ようやく森が終わりに近づいてきたところで……
然后,森林终于快到尽头时……

(……あれ?)
(……咦?)

森の奥に、古めかしい大きな城のような建物が、堂々とそびえ立っているのが垣間見えた。
森林深处,隐约可见一座古老而巨大的、类似城堡的建筑巍然耸立。

馬車はそこへ向かっているようだった。
马车似乎正朝那里驶去。

(……今日は満月だ)
(……今天是满月)

不思議な輝きに、目を奪われていると……
被那不可思议的光辉夺去目光时……

【???】「現世(げんせ)と同じように見えるかい?」
【???】「看起来和现世一样吗?」

と、ふくろうに尋ねられた。
猫头鹰这样问我。

(……げんせ?)
(……现世?)

どういう意味なのかわからないわたしに、ただ、ふくろうはホッホと微笑むだけだった。
对我这个不明其意的人,猫头鹰只是呵呵地微笑。


【カイリ】「……そうか。なら」
【凯里】「……这样啊。那么」

【ココロ】「か、カイリ!? 何を……」
【心】「凯、凯里!?你在做什么……」

【カイリ】「お前が俺の顔見たくないって言うからだろ。だから……顔は見ないでやる」
【凯里】「是你说不想看我的脸吧。所以……我就不看你的脸」

【カイリ】「頼む。本当の事を話してくれないか?その涙は……俺のせいかもしれないだろ」
【凯里】「拜托了。能不能把真相告诉我?那些眼泪……或许是因我而起吧」

【ココロ】「そんな事……」
【心】「怎么会……」

【カイリ】「もとはと言えば、俺がお前を巻き込んだんだ。俺のした事で、知らないうちにお前が1人で傷ついてるなんて……そんなのイヤだよ」
【凯里】「追根究底,是我把你卷进来的。因为我做的事,让你在不知不觉中独自受伤……这种事我不想接受」

【ココロ】「カイリ……」
【心】「凯里……」

【ココロ】「……わかった。話すよ……」
【心】「……我知道了。我说……」

カイリを悲しませたくなくて、わたしはルナさんの周りにいた女の子が来た事を話した。
不想让凯里难过,我讲了那件——围在露娜小姐身边的女孩来找过我的事。

【カイリ】「……そういう事だったのか。ココロは、仕返ししたいか?」
【凯里】「……原来是这么回事。心,你想报复吗?」

【ココロ】「……ううん。だってあの子には、あの子なりの事情がある」
【心】「……不想。因为那孩子也有那孩子的情况」

【ココロ】「だから……辛かったけど、責める気にはならないよ」
【心】「所以……虽然难受,但我并不想责怪她」

【ココロ】「それにドレスを破いちゃったのは、やっぱりわたしの不注意だって事も本当だから」
【心】「而且裙子被弄破,说到底也是我自己不注意,这也是事实」

【カイリ】「お前はなんでも受け入れすぎだよ。もう少し、わがままを言ったっていいのに」
【凯里】「你什么都太容易接受了。其实再多任性一点也没关系」

【ココロ】「そ、そうなの? なんか……ごめん」
【心】「是、是这样吗?总觉得……对不起」

【カイリ】「謝らなくていいよ。俺はお前のそういう優しさが好きなんだ。話してくれて、ありがとう」
【凯里】「不用道歉。我就是喜欢你这份温柔。谢谢你愿意告诉我」

【ココロ】「カイリ……」
【心】「凯里……」

カイリの柔らかな言葉は、わたしの心をあたたかいもので満たした。
凯里柔和的话语,让我的心被温暖的东西填满。

それだけで、また泣きそうになってしまう。
仅是这样,我又快要哭出来。

だから涙を抑える代わりに、カイリの腕に少しだけ体重をかけて、ぬくもりを確かめた……。
所以代替忍住眼泪,我把身体稍稍靠向凯里的手臂,确认那份温度……。


ユユと二人文化祭を楽しんで教室に戻ってくると、思いがけない風景が目に飛び込んできた。
和悠悠两人享受完文化祭回到教室,一副意想不到的景象映入眼帘。

それは――
那是——

【ヨル】「……いらっしゃいませ」
【夜】「……欢迎光临」

(…………へ!?)
(…………诶!?)

【ヨル】「お席までご案内します。こちらへどうぞ」
【夜】「我带您到座位。这边请」

【女性客1】「すみませーん! 注文お願いしますー!」
【女客 1】「不好意思——!麻烦点单——!」

【ヨル】「はい、ただいま」
【夜】「是,马上来」

【ココロ】「……っ!?」
【心】「……唔!?」

【ヨル】「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
【夜】「点单就以上这些可以吗?」

【女性客1】「は、はい~……」
【女客 1】「是、是的~……」

【ヨル】「かしこまりました。それでは少々お待ち下さいませ」
【夜】「明白了。那么请稍等片刻」

(よ……ヨル……!?)
(夜……夜……!?)

ウェイター服を着たヨルが、丁寧な言葉遣いで頭を下げる。すると周りの女性客が色めき立ち、ヨルに声をかけたりする。
穿着服务生制服的夜,用礼貌的措辞鞠躬。周围的女客们顿时骚动起来,纷纷向他搭话。

【ユユ】「あれ……ヨル、だよね?なんであんな格好してるの??」
【悠悠】「咦……是夜吧?为什么穿成那样??」

【カイリ】「あっお帰り、二人とも!」
【凯里】「啊,欢迎回来,你们两个!」

【ココロ】「カイリ!? あ、あれはどういう事なの?」
【心】「凯里!?那、那是怎么回事?」

【カイリ】「いやぁ、実は……客引きに使えるんじゃないかと思って、ヨルのために、こっそり特製のウェイター服を用意していたんだ」
【凯里】「呀,其实……我想着也许能用来拉客,就悄悄为夜准备了特制的服务生制服」

【アメ】「おかげで女性客が後を耐えません。今、厨房はシュンが取り急ぎなんとかしています。手伝ってあげてください」
【雨】「多亏如此女客络绎不绝。现在厨房由瞬紧急应付着。请你去帮帮他」

【ココロ】「う、うん。わかった……」
【心】「嗯、嗯。我知道了……」

【カイリ】「しかしあいつ、接客は苦手とか言ってたのに意外と様になってるよな。喋り方なんて、いかにもで」
【凯里】「不过那家伙,明明说接待客人不擅长,却意外地有模有样。说话方式简直就像那么回事」

【アメ】「そうですね。始めはだいぶ嫌がってましたが、ヨルさんは責任感の強い人ですから……。一度手をつけた仕事は、まっとうしたいんでしょうね」
【雨】「是啊。起初他相当抗拒,但夜先生责任感很强……一旦着手的工作,大概就想好好做完吧」

【ココロ】「…………」
【心】「…………」

確かにヨルの接客は完璧で、スラッとした立ち姿に上品な振る舞いは、見ていて気持ちが良い。
确实夜的接待很完美,修长的站姿与高雅的举止,看着就让人心情舒畅。

(というか……)
(不如说……)

(…………かっこいい、な)
(…………好帅啊)

ヨルが女の子に人気な理由が、分かってしまった気がする。
好像明白了夜受女孩子欢迎的理由。

でも……
但是……

【ヨル】「お待たせして申し訳ございません。もう少々、メニューをご覧になってお待ち下さい」
【夜】「抱歉让您久等。请再稍看一会儿菜单等候」

【女性客1】「あのっ、一緒に写真撮って貰ってもいいですか!?」
【女客 1】「那个,可以一起拍张照吗!?」

【ヨル】「すみません、今は接客中ですので……」
【夜】「抱歉,现在正在接待客人……」

【女性客1】「じゃあお店が終わった後ならいいですか?また後で来ますから!」
【女客 1】「那店里结束后可以吗?我待会儿再来!」

【ヨル】「そ、それはちょっと――」
【夜】「那、那个有点——」

(…………やっぱりモテてる)
(…………果然很受欢迎)

(……なんだろう、また、もやもやする……)
(……怎么回事,又郁闷起来了……)

(なんだか……面白くない……)
(总觉得……不太开心……)


【アメ】「少し、生前のことを思い出していたんです」
【雨】「我稍微想起了生前的事」

【ココロ】「アメの生前のこと……?」
【心】「雨生前的事……?」

(そういえば、アメの生前のことは聞いたことがなかったかも。……どんな子だったんだろう?)
(话说回来,好像从没听过雨生前的事。……他是什么样的孩子呢?)

(興味はあるけど……でも、こういうのって聞いてもいいのかな? ううん、デリケートな問題だよね)
(虽然有兴趣……但这种事可以问吗?嗯,是敏感的问题呢)

(ずかずか入り込んで嫌われちゃうのも嫌だし。……うん、アメが話してくれるまで待とう)
(莽撞地深入然后被讨厌也不好。……嗯,等雨愿意说吧)

(……でも、やっぱり気になる……)
(……可是,果然还是在意……)

逡巡していると、アメが心を読んだかのようなタイミングで口を開いた。
正犹豫时,雨像是读懂了我的心,恰在此时开口了。

【アメ】「気になりますか」
【雨】「在意吗」

【ココロ】「え、そ、そんな……!どうしよう、また顔に出てた?」
【心】「诶,那、那个……!怎么办,又写在脸上了吗?」

【アメ】「まあ、そんなところです。……別にいいですよ。隠してるわけじゃないですし」
【雨】「嗯,差不多吧。……没关系。我也没在隐瞒」

そう言うと、アメはいつも通りの口調で、言葉を紡いだ。
这么说着,雨用一如往常的语气编织起话语。

【アメ】「僕の生前の名前は、『蛍』と言うんです。アメというのは苗字から取ったもので、下の名前は蛍」
【雨】「我生前的名字叫「萤」。雨是从姓氏取的,名字是萤」

アメの周りに、ぼんやりした光が明滅して、ふわふわと飛び回っている。その現実感のない光景に、一瞬眩暈がした。
雨周围,朦胧的光一明一灭,轻飘飘地飞舞。那毫无现实感的景象,让我一瞬间目眩。

【アメ】「だけど、生前僕は本物の蛍を見た事がなかった。図鑑でしか、その姿を知らなかった」
【雨】「但生前我从没见过真正的萤火虫。只从图鉴上知道它的样子」

そう言うと、アメの細い指先がそっと蛍の光を追った。
说着,雨纤细的指尖轻轻追着萤光。

蛍の光はアメの指先に近づいて、そしてまた気まぐれに離れて行く。
萤光靠近雨的指尖,又任性地离开。

【アメ】「けれど実際に目の当たりにすると、こんなにも幻想的な光を灯すんですね」
【雨】「可实际亲眼看到,它竟点亮如此梦幻的光呢」

アメの目が細められる。その目の先には、淡く光る蛍。
雨眯起眼睛。他目光的尽头,是淡淡发光的萤火虫。

【ココロ】「うん。わたしも初めて見たけど、蛍の光って幻想的でとても綺麗…………蛍って、素敵な名前だね」
【心】「嗯。我也是第一次看到,萤光很梦幻、非常漂亮…………萤,真是个好名字呢」

わたしの言葉が届いていないみたいに、アメの目は蛍を追い続けている。その目がどこか悲しそうでわたしは息を飲んだ。
仿佛我的话没有传到他耳中,雨的眼睛一直追着萤火虫。那双眼睛有些悲伤,我不由得屏住呼吸。

【アメ】「……生前の僕は、蛍という名前があまり好きではありませんでした」
【雨】「……生前的我,并不太喜欢「萤」这个名字」

【ココロ】「え……?」
【心】「诶……?」

アメのいつも通り淡々とした声。だけど、気のせいか、いつもより少しだけ悲しそうな声が静かな空間に響いた。
雨一如往常平淡的声音。但不知是否错觉,那比平时稍稍悲伤的声音回响在安静的空间里。

【ココロ】「どうして?」
【心】「为什么?」

アメはやっとわたしの存在を思い出したように、ちらりとわたしを見た。
雨像是终于想起我的存在,朝我瞥了一眼。

【アメ】「蛍は、ほんの短い寿命の中でしか光を灯らせる事が出来ない、儚い存在だから……」
【雨】「因为萤只能在极短的寿命中点亮光芒,是虚幻的存在……」

(アメ……?)
(雨……?)

【アメ】「……生前の僕はとても身体が弱くて、いつも家で1人で寝たきりだったんです」
【雨】「……生前的我身体非常虚弱,总是独自在家躺在床上」

【アメ】「命を失ったのも、病が原因でした」
【雨】「失去性命,也是因为病」

【ココロ】「…………」
【心】「…………」

さらりと言われたアメの死因。何も言えずにいると、アメは、そっと息を吐いて続ける。
雨轻描淡写地说出死因。我什么也说不出来,雨轻轻吐了口气继续。

【アメ】「蛍という生き物は、余命わずかな自分と被って感じるから、僕は蛍も、自分の名前も、好きではありません」
【雨】「萤这种生物让我觉得和自己的余命无多重叠在一起,所以无论是萤还是自己的名字,我都不喜欢」

(アメ……すごく悲しそう。こんなに悲しそうな顔、初めて見る……)
(雨……好悲伤。这么悲伤的表情,我是第一次看到……)

(……わたしがアメの話を聞きたがったからアメにこんな表情をさせてしまった。わたしはアメに毎日元気をもらっているのに……)
(……是因为我想听雨的事,才让他露出这种表情。明明我每天都被雨给予活力……)

(少しずつ心を開いてくれて嬉しかった。楽しそうなアメの姿を見ることが出来て楽しかったのに……こんな表情が見たかったわけじゃない!)
(他一点点敞开心扉我很高兴。能看到雨开心的样子我很开心……但我并不是想看这种表情!)

わたしはアメを元気づけたくて、わざと明るい声を上げた。
我想让雨振作,故意用明亮的声音说。

【ココロ】「アメが好きじゃなくても、わたしは素敵な名前だと思う。わたし、蛍の光が好きだよ」
【心】「就算雨不喜欢,我也觉得是个好名字。我喜欢萤火虫的光哦」

【アメ】「……何を……」
【雨】「……你在说什么……」

悲しそうに目を伏せるアメの表情を変えたくて、必死で言葉を探す。
想改变雨悲伤垂下眼睛的表情,我拼命寻找话语。

【ココロ】「柔らかい灯りを放って、周囲を優しい気持ちにさせてくれる、蛍の光が大好き」
【心】「放出柔和的光,让周围的人都变得温柔,我最喜欢萤火虫的光」

【ココロ】「アメも、蛍の光みたいに、わたしのことたくさん喜ばせてくれてるよ。わたし、アメと過ごす毎日、すごく楽しいもん」
【心】「雨也像萤火虫的光一样,让我开心了很多次哦。我每天和雨一起过,非常快乐」

【アメ】「ココロさん……」
【雨】「心小姐……」

驚いた拍子に、わたしの手の中でアメの手がびくりと揺れた。
一惊之下,我手中雨的手猛地一颤。


【シュン】「に、肉……!!」
【瞬】「肉、肉……!!」

【ココロ】「すっ……すごーい、てんこ盛り!!」
【心】「好、好厉害,堆成山了!!」

中庭には、バーベキューの準備がされていた。
中庭里已经准备好了烤肉。

机には、所狭しと並べられた、肉、肉、肉……!
桌上挤得满满地摆着肉、肉、肉……!

(こんなたくさんのお肉、初めて見たかも!)
(这么多肉,我可能是第一次见!)

【カイリ】「2人のために用意したんだから、たくさん食えよ!」
【凯里】「是特地为你俩准备的,多吃点!」

【ココロ】「ほ、本当!? やったぁ!じゃあ、いっただきまーす!」
【心】「真、真的!?太好了!那我开动了——!」

【ココロ】「……んんっ! すっごくおいしい!!」
【心】「……嗯!超级好吃!!」

【シュン】「こ、こりゃ確かにうめぇな……!!」
【瞬】「这、这确实好吃……!!」

【ユユ】「2人とも、嬉しそう~~」
【悠悠】「你们两个,好开心啊~~」

【ヨル】「俺たちも食べるがな」
【夜】「我们也要吃」

【シュン】「え? 何だよ、オレら2人の分だけじゃねーのかよ」
【瞬】「诶?什么啊,不是只给我们俩的吗」

【ヨル】「……本気で2人だけで食べる量だと思ったのか?胃が肉で埋まる」
【夜】「……你真觉得这是两个人吃的量?胃里都要塞满肉了」

【アメ】「僕達も食べますが、肉は追加も出来ますから、どうか死ぬほど食べてください」
【雨】「我们也会吃,肉还可以追加,请吃到撑死为止」

【シュン】「お前が言うと、本当に殺されそうだな……」
【瞬】「你这么说,还真的像会被杀掉……」

【アメ】「嫌ですね。死神ですから、もう死んでます」
【雨】「真讨厌。因为是死神,已经死了」

【ユユ】「おお、アメの死神流ブラックジョーク……」
【悠悠】「哦哦,雨的死神流黑色幽默……」


【ココロ】「……もうあんなの聴きたくない……。わたし、死神としてやっていける自信がないよ……」
【心】「……我不想再听那种声音了……我没有当死神的自信……」

【ココロ】「先生、もう……わたしには……」
【心】「老师,已经……我做不到……」

(死神の仕事なんて……――)
(死神的工作什么的……——)

【ナミ】「駄目だ」
【波】「不行」

【ココロ】「え……?」
【心】「诶……?」

【ナミ】「またすぐに、現世実習を行う。その時には今度こそ、自分の手で魂を狩るんだ」
【波】「马上会再进行现世实习。到那时,这次一定要亲手狩猎灵魂」

【ナミ】「……わかったな?」
【波】「……明白了吗?」

【ココロ】「いや……やりたくない」
【心】「不……我不想做」

(どうしてそんなこと言うの?)
(为什么要说这种话?)

厳しい言葉に、絶望感が押し寄せる。
严厉的话语让绝望感涌上来。

【ココロ】「いやっ、こわい!もう、やだよ……わたしには出来ない。もう、あんな怖い声、聴きたくない……!」
【心】「不要,好可怕!已经不想了……我做不到。我不想再听那种可怕的声音……!」

【ナミ】「駄目だ……!」
【波】「不行……!」

【ココロ】「ッ!?」
【心】「唔!?」

【ココロ】「せ、先生……?」
【心】「老、老师……?」

【ナミ】「お前は魂を狩るんだ」
【波】「你要去狩猎灵魂」

有無を言わさぬ口調に息を飲む。
那不容分说的语气让我屏住呼吸。

伸し掛かる身体の重みが、わたしを押さえつけようとする……。
压下来的身体重量,试图把我按住……。

間近に迫るナミ先生の瞳には見た事もないような暗い色があった。
逼近眼前的波老师眼中,有着从未见过的暗色。

【ナミ】「お前には、必ず死神になってもらわなきゃならない。何としてでも『力』を手に入れてもらわなければならない」
【波】「你必须成为死神。无论如何都必须得到『力量』」

【ココロ】「何、言ってるの……」
【心】「你在说什么……」

【ナミ】「やるんだ。お前には出来るはずだ」
【波】「去做。你应该做得到」

【ココロ】「先生……っ、手、痛いよ。放して……!」
【心】「老师……手、好痛。放开我……!」

【ナミ】「……」
【波】「……」

【ココロ】「ナミ先生!」
【心】「波老师!」

手を押さえつける力は、緩まない。
按住我的手的力量没有松开。

心の奥まで突き刺すような瞳が、わたしを見つめる……。
那仿佛刺入心底的眼睛凝视着我……。

(……許してくれないんだ)
(……他不肯放过我)

選択権を与えて貰えないわたしには……頷く事しか許されない。
没有得到选择权的我……只被允许点头。

(ナミ先生に、私の意志は通じない……)
(波老师听不进我的意愿……)

それを肌で感じ取り、もがいていた身体から力が抜ける。
以肌肤感受到这一点,挣扎的身体失去了力气。

代わりに、わたしの胸を占めたもの……
取而代之占据我胸口的……

――それは、『諦め』だった。
——那是「放弃」。

【ココロ】「……わかった。やるよ……」
【心】「……我知道了。我做……」

【ナミ】「……それでいい」
【波】「……那就好」

ナミ先生は頷くと、ようやくわたしから身を引いてくれた。
波老师点头,终于从我身上退开。

【ナミ】「俺は先に行っているからな。身支度を済ませたら、教室に来い」
【波】「我先过去了。收拾好就到教室来」

【ナミ】「心配するな。お前にならちゃんとできるさ」
【波】「别担心。是你的话一定能做好」

にこりと微笑んで、ナミ先生は部屋を出て行った。
波老师微微一笑,走出了房间。


【ナミ】「ほら、ここがお前の部屋だ」
【波】「喏,这就是你的房间」

(ここが、わたしの新しい部屋……)
(这里就是我的新房间……)

【ナミ】「とりあえず、最低限必要そうな物はこっちで揃えておいた。後は好きに使ってくれ」
【波】「总之,最基本要用的东西我这边都备好了。之后随你用」

【ココロ】「はい、ありがとうございます」
【心】「是,谢谢您」

(落ちこぼれ生徒の寮っていうから、ちょっと不安だったけど……住みやすそうだし、結構可愛い部屋かも!)
(听说是吊车尾学生的宿舍,还有点不安……但看起来很好住,也许是个挺可爱的房间!)

(……あれ?)
(……咦?)

【???】「にゃーん」
【???】「喵~」

【ココロ】「わぁ、綺麗な猫!この寮で飼ってるんですか?」
【心】「哇,好漂亮的猫!是这宿舍养的吗?」

【ナミ】「いや、勝手に居座ってるだけだ」
【波】「不,只是自己赖在这里」

【ココロ】「へぇ~……。君の名前は何ていうの?……なんて、聞いてもしゃべれないかぁ」
【心】「哦~……你叫什么名字?……就算问,你也说不了话吧」

【ナミ】「いや、しゃべれるぞ」
【波】「不,能说话」

【ココロ】「……へっ?」
【心】「……诶?」

【ナミ】「そいつは、普通の猫じゃないんだよ。俺の使い魔のユユだ」
【波】「那家伙不是普通的猫。是我的使魔悠悠」

【ココロ】「えっ、ナミ先生の?」
【心】「诶,波老师的?」

(使い魔って、確か……飼い主である死神に、特別な『力』を与えられた動物の事、だっけ?)
(使魔……记得是被主人死神赐予特别『力量』的动物吧?)


【ココロ】「あ、みんなおはよう! ご飯出来てるよ!」
【心】「啊,大家早安!饭做好了哦!」

【シュン】「変なもん作ってねーだろうな?」
【瞬】「你没做什么奇怪的东西吧?」

【ココロ】「作ってないよ。今日は、オムレツにしてみた!」
【心】「没有哦。今天试着做了蛋包饭!」

【ココロ】「じゃ~ん! 見て見て!」
【心】「当当~!你看你看!」

【アメ】「オムレツ……と言うわりには、なんだか珍妙な形をしてますけど……。あれ、これは?」
【雨】「说是蛋包饭……形状倒是相当奇特……。咦,这是?」

【ヨル】「……ケチャップで、音符のマークが描かれてるな」
【夜】「……用番茄酱画了个音符的记号」

【ココロ】「えへへ、特製生楽祭オムレツ!これを食べて、みんなで歌の練習しようよ!」
【心】「嘿嘿,特制生乐祭蛋包饭!吃了这个,大家一起练歌吧!」

【カイリ】「あはは、ココロはやる気だな~」
【凯里】「啊哈哈,心真有干劲啊~」

【シュン】「こんなの食えたもんじゃねーぞ……」
【瞬】「这种东西哪能吃啊……」

【ヨル】「そうだな……」
【夜】「是啊……」

【シュン】「ケッ。こんな音符、ぐしゃぐしゃにしてやる!」
【瞬】「切。这种音符,我就给你搅烂!」

【ココロ】「ああっ、わたしの描いた音符がーっ!」
【心】「啊啊,我画的音符——!」


【ナミ】「だから、そうじゃないって言ってるだろ。音を出す前に身構えるから、音程がずれるんだよ」
【波】「所以我说不是那样。出声之前先僵住了,音程才会跑掉」

【ナミ】「慣れるまでは、手で高低をつけながら音の高さを意識して歌ってみろ」
【波】「习惯之前,用手比划高低,边有意识地体会音高边唱」

【ヨル】「は、はい、わかりました……」
【夜】「是、是的,我明白了……」

【ナミ】「シュン、お前はそもそも歌う身体が出来てない。って事で、その場で腹筋腕立て50回な」
【波】「瞬,你根本没练出唱歌的身体。所以现场做仰卧起坐和俯卧撑各 50 次」

【シュン】「は、ハァ!? なんで、オレだけっ!」
【瞬】「哈!?为什么只有我!」

【ナミ】「残りのやつらも、個人パートの練習やっておけよ。寝てても歌えるぐらい、メロディーを身体に染みこませろ」
【波】「剩下的人也都去练自己的部分。练到睡着都能唱,让旋律渗进身体」

【ココロ】「……なんだか先生、いつもの授業よりずっと厳しいね」
【心】「……总觉得老师比平时的课严格多了」

【ユユ】「やる気になるとすごいんだよ、ナミ先生は!」
【悠悠】「波老师一有干劲就超厉害的!」

❖ 系统

NAME
名字变更


ゲームスタート時、主人公の名前を自由に変更する事が出来ます。最大8文字まで入力が可能です。
游戏开始时,可以自由更改主角的名字。最多可输入 8 个字符。

名前を変更しない場合は、デフォルト名『ココロ』という表記でゲームが始まります。
不更改名字时,将以默认名「心」开始游戏。

FACE
立绘显示切换




画面上の主人公のフェイス表示切替機能を追加。
新增了画面上主角立绘的显示切换功能。

ADVENTURE
冒险画面


選択肢を選んでストーリーを進めていく、アドベンチャー形式のゲームです。
通过选择选项推进故事的冒险形式游戏。

選択肢によって、ストーリーの流れやキャラクターとの親密度が変化していきます。
根据选项,故事的走向与角色的亲密度会发生变化。

REPLAY
周回游玩


既に見たことのあるストーリーを再度進めていく時は、選択肢ジャンプでスムーズに周回プレイができます。
再次推进已经看过的故事时,可以用选项跳跃顺畅地周回游玩。

DESTINY
命运变动选项


運命変動選択肢とは、プレイヤーの選択によってエンディングが変動するシステムの事です。
所谓命运变动选项,是依玩家的选择使结局发生变动的系统。

各キャラの個別ルートでは、『死神らしい行動』をとるか、もしくは『彼との恋を発展させる行動』をとるかの選択肢が求められます。
在各角色的个别路线中,会被要求选择采取「像死神的行为」,还是「发展与他恋情的行为」。

どちらの行動を選んだかにより、エンディングが分岐します。
依选择哪种行动,结局会分歧。

AFTER STORY
死神 After Story

ゲーム本編にて、死神になる道を選んだ主人公とキャラクターのその後を描いたシナリオです。
描绘游戏正篇中选择成为死神的主角与角色之后故事的剧本。

恋人として、仲間として、パートナーと切磋琢磨する2人の物語が楽しめます。
可以享受作为恋人、作为同伴,与搭档互相切磋的两人故事。

※上記新規シナリオについてはPS Vita版での追加内容となり、Nintendo Switch版「another record for S」では新規シナリオの追加はございません。
※上述新剧本为 PS Vita 版的追加内容,Nintendo Switch 版「another record for S」并未追加新剧本。